まちの成り立ち
丹波篠山は、徳川家康の命で築城された篠山城を中心に
繫栄してきました。
商家のまちなみや武家屋敷群など、
様々な顔を持つ唯一無二の城下町で心安らぐ旅をご堪能ください。
丹波篠山は、周囲を山々に囲まれた自然豊かな盆地です。その中心に築かれた篠山城を中心に発展し、
先人たちにより独自の文化が育まれ、まちの景観とともに現代まで受け継がれてきました。
奥深く何度も訪れたくなるまち・丹波篠山をお楽しみください。
歴史を受け継ぐ
篠山城下町
篠山は山に囲まれた美しい自然の広がるまち。篠山城下町は武家屋敷や商家が色濃く残り、石畳や白壁の土蔵が昔ながらの風情を醸し出します。 篠山城跡をはじめ、歴史を感じさせる建物が点在し、この土地の豊かな恵みによって栄えた歴史が刻まれています。 武士と商人のまちらしい篠山ならではの魅力が詰まった風情ある城下町をお楽しみください。
河崎は、伊勢市の中心を流れる全長7㎞余りの「勢田川」の中流域両側に広がる小さなまちです。江戸時代には、この勢田川を活かし、神宮参拝客への物資を供給する問屋街として発達し、「伊勢の台所」と呼ばれるようになりました。
明治時代には、参拝客をもてなす御師制度の廃止や自動車の普及があったにも関わらず、河崎は変わらず伊勢の商業の中心地として賑わい続けました。
徳川の命を受け築かれた篠山城跡
徳川家康の命によって築かれた篠山城は、天下普請により全国から名だたる大名が動員され、わずか半年あまりという短期間で完成した城です。天守はあえて建てられず、代わりに築かれた高石垣と櫓が、静かな威厳を今に伝えています。石垣の重厚な構えと、計算された縄張りからは、軍事拠点としての高い完成度が伺えます。
城を中心に整備された城下町は、武家地と町人地がきれいに分かれた江戸初期のまち割りが色濃く残されており、2004年には「重要伝統的建造物群保存地区」に登録されました。城と町が一体となって歴史の景観を今に受け継ぐこのまちは、人々が大切に守り育ててきた文化の証でもあります。
そして、篠山城の顔ともいえる「篠山城大書院」は、藩主の政務や儀式に用いられた格式高い建物です。2000年に往時の資料をもとに忠実に復元され、まちのシンボルとして城下町の中心にそびえ立っています。石垣の上からは、城下町に限らず丹波篠山のまちを一望することができます。

全国にも稀な妻入商家群
篠山城下町の中心・河原町には、江戸時代から明治にかけて建てられた妻入(つまいり)形式の商家が今も連なります。現代まで紡がれた、町家が連続する美しいまち並みが、丹波篠山が往来の交差点として栄え、多様な文化を受け入れてきた土地であることを静かに物語っています。
さらにこの通りには、電柱も電線も一本も見当たりません。景観を守るため、住民と丹波篠山市が一体となって景観整備を進め、地中化工事を丁寧に行ってきた結果です。建物だけでなく、空や光までもが美しく映えるこのまち並みは、地域の人々が時間をかけて受け継ぎ、育ててきた「まちの遺産」とも言えるかもしれません。
現在は、歴史ある町家を活かしたカフェや丹波焼の店、雑貨店などが点在し、ゆったりとまちを歩きながら、古き良き文化と現代の感性が心地よく混ざり合うひとときを楽しむことができます。




